シロアリ駆除と予防

浸入から防除まで

01

シロアリの侵入

シロアリは全て、一年のある時期(4~7月)に職アリ・兵アリと異なる生殖能力を持った羽アリが巣から大群をなして飛び立ちます。 これを群飛(スオーム)と言います。 住宅地など住みやすい場所に群飛した羽アリは、羽を落とし雄と雌になります。

02

巣の生成・拡大

新しいカップルが生まれ、ここから王と女王となり、新たに巣を作り産卵します。 その際、白蟻の大部分は地下に巣をつくります。 卵から孵化した幼虫はさなぎの時期が無く、若齢幼虫から老齢幼虫をへだて、分化し職アリ・兵アリ・ニンフ(生殖幼虫)になります。

03

家屋被害

木材が腐れはじめると、木から誘引物質が生産されます。 シロアリは嗅覚を頼りに、その誘引物質に誘われて餌である木材を見つけます。 職アリは木材はもちろん、コンクリートからも家屋に浸入してきます。 この浸入を食い止めるため、薬剤散布による防除を行います。

04

薬剤散布の効果

地表と家の境目に薬剤を散布します。 コンクリートには穿孔処理、木部には木部処理を行うことにより、シロアリの侵入経路を遮断します。 薬剤により巣からの職アリの浸入と、羽アリの飛来による地下でのコロニー(巣)の生成を食い止め、シロアリを壊滅させます。

穿孔処理・木部処理・薬剤散布
  • 穿孔処理

    コンクリート加圧注入

  • 木部処理

    木部穿孔注入処理

  • 薬剤散布

    木部吹付消毒・土壌消毒

  • ベイト処理

    薬剤で防除処理

穿孔処理について
  • 床下が土間コンクリート打ちで人が這入れる構造の場合は基礎、束石および配管類の立上がり部分に帯状散布処理を行う。この場合コンクリートの打ち継ぎ部分や割れは特に念入りに処理をする。また、必要に応じて床板をはずしてコンクリートを穿孔してその中に薬剤を注入処理を行う。
  • 床が土間コンクリート打ちで転ばし根太の場合は土間コンクリート表面に薬剤を選定して面状散布処理をし、必要があれば(1)の穿孔注入処理を行う。
  • 床が一体の土間コンクリート打ちで、床材が畳または木質系の場合は、(1)の穿孔注入法によって必要な箇所を処理する。穿孔する間隔は被害状況に応じて1~2mを標準とする。
  • 浴室、便所、玄関、勝手口等の土間コンクリート打ちの部分は(1)の穿孔注入法によって処理をする。穿孔する場合は、コンクリート下の水道・ガスなどの配管に十分注意をして、木材の立ち上がり部分を中心に(1)の穿孔注入処理を行う。 加圧注入
木部処理について
木材処理は、木材を薬剤で処理して防蟻および防腐の効果を持たせるために処理をする方法である。予防・駆除ともに、吹付処理法、塗布処理法、穿孔注入法または穿孔吹付法の4種類があり、これらの処理法の一つまたはその組み合わせによって処理を行う。
  • 吹付けまたは塗布処理法は、木材表面に薬剤をノズルで吹付けまたはハケで塗布する方法で、理量は十分付着するよう1㎡当り300mlを標準とする。
  • 穿孔注入法は、木材へ13㎜以下のドリルで木材の1 / 2以上の深さに穿孔し予防駆除剤を注入する方法で、注入量は適量とする。注入する方法には、加圧して注入する方法と圧力を加えない方法とがある。 木部穿孔注入処理 木部穿孔注入処理
  • 穿孔吹付法は、モルタル仕上げなどの大壁造の壁体に13㎜以下のドリルで穿孔し、特殊工具のノズルを挿入して壁体内部の木材に予防駆除剤の吹付けをする方法で、吹付量は十分付着するよう1㎡当り300mlを標準とする。(ガントナーMCの付着薬剤を使用する。)
  • 建築現場で木材処理を行うときは、根太の取付けを完了し、床板や畳下板を張る前に処理することを原則とする。
  • 壁体内に断熱材を挿入する建築物の木材処理は、断熱材を挿入する前に処理をしなければならない。
  • 合成樹脂製の給排水用の配管などと接する部分に薬剤処理を行う場合で、薬剤によって樹脂を劣化するおそれのあるときは、養生して処理をしなければならない。
  • 浴室、便所、洗面所および配管等で結露水ができやすい箇所の木材処理は、入念に処理をする。
  • 木材に薬剤を処理する場合には、見えがかり部分に薬剤がかからないように留意する。ただし、玄関、勝手口の柱等の地面から直接上がっている場合の足元の処理はこの限りではない。
  • 既存建築物のシロアリ防除処理は床下に這入って処理を行い、居住場所を薬剤で汚染しないように注意する。ただし、玄関、勝手口等の地面から直接立上がっている場合の足元の処理は、周囲への汚染に十分注意して行うこと。
  • 既存建築物は、床下より壁内を見て必要がない場合壁はしない。大壁、えつり壁の場合は、必要性を見る。
■予防処理
木材処理は原則として1階軸組の下部と1階の床組材を対象にする。ただし、2階以上の水場廻り、結露等の理由でシロアリの被害および、腐朽のおそれのある部位に対しては処理しなければならない。また、木材の木口、割れ、欠き込み、ほぞ孔、ボルト孔、仕口、継ぎ手、接合部、建築金物の取付け箇所および、木材とコンクリート等が接する部分は特に入念な処理を行う。
  • 外壁が大壁造の場合は基礎の天端から1m以内の部分にある土台、火打土台、柱、間柱、筋かい、胴縁および下地板などの全面を処理する。
  • 外壁が真壁造の場合は、外面に対しては基礎の天端から1m以内の部分にある、土台、火打土台、柱、間柱、筋かい、胴縁などの全面、内面に対しては土台上端から3㎝以内の柱、間柱などの全面を処理する。
  • 外壁が面材の場合は、基礎天端から1m以内の部分にある構造用合板の両面および壁体内部の枠組材の全面を処理する。
  • 床組では1階部分の大引き、根太、根太掛け、床束、根がらみ全面を処理する。
  • 浴室にあっては、軸組(胴縁および下地板を含む)、天井下地板および床組(床下地板、根太掛けを含む)を処理する。
  • 洗面所、便所、台所などの水掛かりとなる場所は基礎天端より1mまでに含まれる軸組材の見えがくれ部分の全面を処理する。
  • 鉄筋コンクリート造・補強コンクリートブロック造・組積造建築物は1階間仕切軸組の下端より、1mの高さ以内にある軸組の木製造作部分の全面を処理する。ただし、見え掛かり部分を除く。
  • その他、框などの床面と土壌との間に設けてある木部材の見えがくれ部分の全面を処理する。
  • 特約 調査時に真壁造、大壁造で処理が必要ないと判断されたできる場合はこの限りではない。
■駆除処理
木材処理は原則として1階部分に使用されている木材を対象とする。ただし、2階以上であっても被害がある箇所に対しては必要な処理を行う。なお、水場廻り、結露などの処理により、しろありの被害および腐朽のおそれのある箇所は処理しなければならない。また、処理対象木材の木口、割れ、欠き込み、ほぞ孔、ボルト孔、仕口、継ぎ手、接合部、建築金物の取付け箇所、および木材とコンクリートなどが接する部分は特に入念に処理を行う。
  • 外壁がモルタル壁などの大壁造の場合は、壁に13㎜以下のドリルで穿孔し基礎天端から1m以内に含まれる木材に穿孔吹付法によって処理する。この時、壁体内に断熱材がある場合は、使用する薬剤、穿孔する場所および吹付けに注意する。ただし床下からの作業で穿孔吹付法の必要がないと判断できる場合はこの限りではない。
  • 外壁が真壁造の場合は、基礎天端から1m以内に露出している木材に吹付けまたは、塗布処理法を行い必要に応じて穿孔注入法を行う。
  • 床組では1階部分の大引き、根太、根太掛け、床束および床下から処理できる土台、柱、間柱、筋かいの下部に対して吹付または塗布処理を行い、必要に応じて穿孔注入法を行う。
  • 転ばし根太の場合は、床板に13㎜以下の穿孔をし穿孔注入処理を行うかまたは、床板の一部を外して吹付処理を行う。
  • 浴室にあっては、軸組(胴縁および下地板を含む)、天井下地板および床組(床下地板、根太掛けを含む)を処理する。
  • 洗面所、便所、台所などの水掛かりとなる場所は、基礎天端より1mまでに含まれる軸組材の見えがくれ部分の全面を処理する。
  • 浴室、洗面所などの外壁の1階窓台廻りおよびその取付け箇所は、穿孔注入法、穿孔吹付法および吹付けまたは塗布処理法によって処理を行う。
  • 玄関、勝手口等で柱が地面から直接立ち上がっている箇所は、穿孔注入法および吹付、塗布処理法によって入念に処理を行う。
薬剤散布について
土壌処理は建築物の基礎に囲まれた床下部分の土壌の表面に薬剤を散布し、薬剤の層を形成して、シロアリが地面から建築物へ侵入加害することを阻止する目的で行うものである。土壌処理は建築物の基礎に囲まれた床下の土壌を対象とする。ただし、玄関、勝手口などのコンクリートで覆われた部分は、建築物の一部と見なす。建築物外周基礎の外側部位に蟻道構築しており、駆除のために蟻道の処理が必要な場合には、薬剤が外部へ流失しないような方法でその部位を局所的・限定的に行うことができる。
■薬剤散布の手順
  • 散布法は床下土壌表面に土壌処理剤を散布する方法で、基礎内側および束石の周囲、配管などの立上がり部分の土壌に対して、壁際から帯状に20㎝の幅で薬剤を処理する帯状散布法と、それ以外の床下土壌表面に薬剤を散布する面状散布法がある。薬剤の散布量は乳剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤などの液剤(以下「液剤」という)を用いる場合、帯状散布は処理長1m当り1L、面状散布は1㎡当り3Lとする。粉剤または粒剤(以下「粉粒剤」という)を用いる場合、薬剤の用法用量を遵守し均一に散布する。床下コンクリート表面に処理する場合は、当社のマイクロカプセル剤を用いて希釈濃度を標準濃度の3倍高濃度にして、面状散布法の場合、1㎡当り1L(一般の土壌の1/3の量)、帯状散布法の場合、処理長1m当り200mlを散布する。なおかつ、布基礎垂直面全体にも必ず処理すること(この処理を以下「布基礎垂直面処理」という)。駆除処理で、床下コンクリート処理の場合も同様とする。 土壌消毒 木部吹付消毒
  • 土壌注入法は注入器を土壌に差し込んで乳剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤などの土壌処理剤を土中に注入する方法で、特にコンクリート下土壌に注入するのに適している。薬剤の注入量は土壌の質、周囲の状況などによって異なるが、1孔当り3~5Lを標準とする。注入後の孔は木栓をしてセメントで封をしておく。
  • 混合法は処理すべき場所の土壌を掘り起こし、掘り起こした土壌と土壌処理剤の液剤または粉・粒剤とを混ぜ合わせ埋め戻す方法である。混入量は薬剤によって異なるので、薬剤の用法用量を遵守し均一に土壌に混合する。
  • 土壌処理は地表面にある木材片や基礎壁に付着している仮枠あるいは、地面に打込んである木片等シロアリの餌となる物を取り除いてから処理をする。
  • 土壌処理は基礎および束石の周囲の土壌の傾斜を水平に整地し、乳剤、フロアブル剤または、マイクロカプセル剤などが吸収しにくい土壌の場合は、適当にやわらかくして散布処理をする。
  • 土壌処理をしようとする所から、5m以内に井戸や池などがある場合には薬剤の流入を防止するため、乳剤やフロアブル剤などの液剤処理を禁止し、粒剤又はベイト工法で処理を行う。
  • その他特殊な土壌処理工法の場合は、それぞれの工法の協会認定の「仕様書」を遵守する。
■予防処理
基礎、束石および配管類の立ち上がり部分の周囲の土壌に対して帯状散布を行う。 布基礎垂直処理ができる場合は必ずこの処理を併用して行うこと。
■駆除処理
  • 床下が露地の場合は基礎、束石および配管類の立上がり部分の周囲に対して帯状散布処理を行う。
  • 土またはコンクリートから立ち上がっている蟻道がある場合はその蟻道の中に薬剤を少量ずつ漏れ出ないように適量注入する。
  • 透湿防湿シートを併用する場合は、薬剤がかからないように注意する。
  • 布基礎垂直面処理ができる場合は、必ずこの処理を併用して行うこと。
ベイト処理について
イエシロアリが当該建物を加害している場合は、ベイト工法でイエシロアリを完全に駆除してから、液剤で予防処理を行う。ベイト処理については、基本的に30~60日の期間を要しますが、白蟻の生態から9月~翌年4月間は、脱皮を行いません。脱皮を行わない期間はベイト剤を喫食する為、被害の進行はありませんが、ベイト剤の作用にて巣崩壊までの期間が延長する場合があります。翌年5月~7月頃の巣崩壊となります。

薬剤について

シロアリの種類・建物の構造や被害により、使用する薬剤も異なります。

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